ルームシェアをしているオタク女ふたりが東京で猫を譲り受けることの難しさ【1】

結構前に下書きして長くなったのと、ちょっと書き方が難しいなあと思ったので放っておいた日記。
4月6日にさび猫のケイティを亡くしてから、5月26日にさび猫の姉妹を迎え入れるまでの記録です。
 
ケイティがいなくなってから、たかが2ヵ月弱でしたが、なかなか小サビに巡り会えずにその間メンタルがやばくて、世の中のいろんなものを恨んでいたものです。
今思い返すと、我々はかなり運がよかったんだなあとしみじみしますが、当時は本当に焦りと虚しさでどうにもならなかった。
まあ書いたので更新します。
例によって長い猫話です。
 
事情を知らん人のために説明すると、もともと友達の飼っていた世界一かわいいさび猫のケイティが好きすぎるあまり、土下座して頼み込み、去年の5月にケイティと一緒に暮らすことになりました。
ペット飼育可・かつルームシェア可のマンションを無茶苦茶苦労して探し出して引っ越し、小説家・漫画家・さび猫という布陣での生活の始まりです。
その時点でケイティは癌にかかっていて、もう長くはないと言われていた。
が、ずいぶんと頑張って長生きしてくれて、今年の4月まで、世界一かわいいまま一緒に暮らしてくれたのです。
eleki.hateblo.jp
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詳しくは上記エントリにて。長いぞ。
 
そして今年の4月にお別れがやってきました。
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ケイティが元気な頃から、「ケイティがいなくなったら耐えられないから間髪を容れず次の子を探す」と同居人である式部さんが言ってまして。
実際ケイティが旅立ち、わたしも、まあ、不慮の事故や悲しいお別れではなかったし(お別れ自体は悲しいけど、やれるだけのことをケイティもわたしたちもやって、ちゃんとお見送りできたので)、せっかくあれほど苦労して探してわざわざ引っ越したペット可物件だしそのうちお迎えするつもりではいたけれど、でもちょっとまだ早いかなと考えていた。
 
しばらくは呆然としていたし、やっぱりケイティが初めての猫で、犬派のわたしが猫をここまで愛したのは猫がというよりも「ケイティが」かわいかったからで、もうちょっと気持ちが落ち着いたら…とぼんやり思っていたんですが。
 
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世界一かわいかったなあ
 
無理でした。全然無理でしたね。家にサビ猫がいないことが耐えられなかった。
物音に反応してはケイティがいないことをたしかめなければならない生活がしんどくて、「ネコチャン…いない…」から「ネコチャン…いた…!!!!!」という環境にしないと精神が崩壊する。
 
「これまでできなかった泊まりがけの旅行などをのんびり実行してから、ぼちぼち仔猫をお迎えしようか」なんて話していたのは、4月中には、すっかり過去の話になり果てました。
今すぐだ。今すぐに猫を家に招き入れないと、お互い命の危険がある。
子猫お迎えプロジェクトが発足しました。
 
といってもこの頃にはとても楽観的で、さび猫など近所の神社や空き地でゴロゴロ落ちているので、すぐに拾えるだろうくらいの気持ちでした。
 
とにかくまずは、お世話になった動物病院に行ってみる。
ケイティが通院していた頃から、やはり場所柄捨て猫なんかが持ち込まれて、よく貰い手を探していたので、本当にさほど苦もなく会えるだろうと思っていました。
ケイティがお世話になったので、火葬のあとにお礼がてらご挨拶にいって、また猫を飼うつもりなので捨て猫が出たら引き取りたいという話はしてあった。
「来月くらいから仔猫が来るだろうから、おいで」と先生も了解してくれていた。
「できたらまたサビがいいんですけど」って言ったら、「そううまくいくかな~」って笑ってたけど。
どういう猫が持ち込まれるかはわからんので、基本サビ猫がいいけど、巡り合わせだし、里親募集の子が来たらどんな子でも譲ってもらおうと決める。
 
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最初に動物病院に行った時は、里親募集の猫はいませんでした。
まあタイミングってあるよね、と思いつつ隙を見ては動物病院の前を通りがかり、里親募集の張り紙がないか見るようになったんですが。
 
しかし、ちっとも里親募集情報が出てこない。
去年くらいまで、結構頻繁に張り紙がしてあったんだけどな。
ケイティが病気になってもう長くないと判明した時、ちょうどやっぱり捨て猫がいて、先生が「一匹どう?」とか言ったので、「こ、この野郎」と思ったからよく覚えているんですが。先生も捨て猫をホイホイ持ち込まれて、いつも貰い手を探さなくてはならず、大変だったらしい。
なのに今年は全然捨て猫が来ない。なぜだ。
いや、無責任に猫を産ませる人も、気軽に動物病院なら何とかしてくれるって持ち込む人もいないってことかもしれないから、いいことなのかもしれないけど…。
 
それで動物病院パトロールと並行して、保健所や愛護団体のウェブサイトなどもチェックしていました。
 
その時に初めて知ったんだけど、わたしの暮らしている地域では、保健所で動物の引き取りは一切なくなり、愛護センターに預けられるシステムになっていました。割と最近変わったらしい。
そして愛護センターでも、迷子の動物の引き取りのみ可能で(要するに、自分が飼っていた動物が保護されていた場合のみ、返してもらえる)、拾った捨て猫を預けたり、それを引き取ることもできなくなっていました。
情報が更新されても、毎度「里親募集の動物がいないため、譲渡会は行いません」と告知しかありません。
 
いや、でも、じゃあ捨て猫や野良猫は、一体どこにいるんだ?
ちょっと前まで、春になるたびにマンションの陰や神社の境内にワラワラ子猫が産まれていたのに。地域猫らしき猫もよく見たのに。
 
調べたら、すべて愛護団体が捕獲していることがわかりました。
どうやら愛護センターというか、役所自体が市内の愛護団体と協力関係にあって、市内で捨て猫がみつかれば、まずそちらに連絡が行くようになったらしいのです。
病院に捨て猫が来なくなったのにも納得です。飼い主のいない猫をみつけて市役所や保健所に相談すると、提携している団体の人たちに連絡がいって、彼らが猫を捕獲することになるわけで。
 
そして、一番活発に動いている愛護団体が、いろんな意味で厳しい。
情報を探すために見たブログで、猫を愛するあまり人間を憎んでいるような数々の記事を見て、震え上がりました…。
無責任に餌をやる人はもちろん、うっかり飼い猫を逃がしてしまった人、野良猫や捨て猫を見過ごすすべての市民、捨て猫をみつけたけど捕獲できなかった善意の市民、同じ市内の他の愛護団体や愛護活動をしている人…までもが攻撃対象だった。
多分、猫を捨てる人、無責任・無関心な人と戦ううちに、どんどん想像力と攻撃力が上がってしまったパターンかと思うんですが。
あまりに攻撃力が高すぎて、「ちょっとここと縁が繋がるのは難しい…」という判断になりました。
 
関わるのが怖いというのもあるんですが、猫との暮らし方に対する考え方の違いが大きすぎて、まず申し込んでも里親として不適格だと断られる未来しか見えなかったのです。
運よくどの子かお迎え出来たあともたくさん条件をつけられ、生活に介入されることが予測できたので、『愛護団体から直接譲り受ける』ということにかなり及び腰になりました。
 
でもまあサイトの文章は怖いけど、変な人を遠ざけるためにあえてそうしていて、実際行ってみたら案外融通が利くというパターンかもしれない。
とりあえず様子見として譲渡会を覗いてみよう。
と、一度会場に足を運んだんですが。
  
な、中に、入れなかった。
大変な列が出ていて、猫が待っている建物の中に入ることすらできなかった。
最低でも40分待ち、下手したら一時間。
多分ゆっくり猫を見ることもできないだろうし、団体の人と話が出来る雰囲気でもないし、すごすごと帰りました…。
最近は「空前の猫ブーム」だそうで、少なくとも私が暮らしている地域では、「猫がほしい人間>捨て猫」という図式になっていました。
あとでサイトを見たところ、その日20匹の譲渡猫に対して300人が訪れ、すべての猫にたくさんの里親希望の申し込みがあるので、ゆっくりきちんと審査します、とのことで。
 
申し込んだところで、やっぱり、選ばれる気がしない。
「ルームシェアをしている友人同士が猫を欲しがる」こと自体が「非常識」なんだから、もっと愛護団体の条件に合った人たちが猫の里親に選ばれるであろう。
申し込む前からすっかり挫けてしまった。
下手に申し込んだりしたら、ブログで「こんな最低の里親希望者がきました!!!!!」って大きい色付きフォントで罵倒されてしまう…。
(なおその時の猫たちはすべて里親が決まったそうで、羨望しつつも安堵しました)
 
詰んだ。
 
 
わたしと同じような状況の人と複数巡り会いましたし、ネットでもさんざん言われているのを見ましたが、最近の愛護団体は本当に無茶苦茶厳しいです。
単身者は駄目、単身の女性はいいけど男性は駄目、同棲は駄目、ルームシェアは駄目、小さい子供がいる家は駄目、高齢者は駄目。
すごいところだと収入証明書を見せないと駄目、持ち家じゃないと駄目。
いやもうこの日本でその条件に当てはまる人がどれほどいるんだろうと眩暈がする。
同時に、どうして愛護団体の態度がそうなってしまうのか、というのも嫌というほどわかるので、猫に危害を加える側をひたすら恨むしかありません。
 
猫の保護活動はとても困難で、大切なことで、実行している方々には本当に頭が下がります。
厳しくしないと不幸な猫が増えるのは重々承知なんです。
何の活動もしていない私が文句を言うつもり権利もまったくないんですが、が、かといって、その団体の条件に合わないからとお迎えできないのは、ただ、ひたすらに、困るのだ…。
 
※調べていくうちに、地域や活動している人によって、譲渡の条件にもっと柔軟性がある場合も多々あり、特にうちの地元の愛護団体は、厳しいは厳しいにしろ割と特殊だったということもわかりました。
※ただ、同じように特殊な条件を設定しているところも、よっぽど苦労しているんだろうし、結果的に無責任だったり異常だったりする人が遠ざかっているだろうから、こういう在り方も必要なのだろうと思っています。
 
 
 
地元はそんな感じとして、少し足を伸ばせば別の地域にも保護カフェやシェルターがあるので、そこを頼ることも考えはしました。
しかし、どこも条件が厳しいことには変わりなく、電話の段階で断られるという話を聞いてしまったり、私も式部さんも都合でなかなか遠出することができず、猫を欲して頑張って行ける範囲に出掛けたところで冷たくあしらわれたらと想像すれば腰も重くなり。
多分ケイティを亡くしたばかりでめちゃくちゃナーバスになっていたので、輪を掛けて悲観的だったんだろうと、今となっては思いますが。
 
身近で探すことを諦めた私たちが次に頼ったのは、譲渡サイトでした。
 
そしてそこでも何度も心を折られる。
 
譲渡サイトって、半分以上は愛護団体が里親を探すために使っているので、結果は一緒なんですよね。
説明欄には、ずらずらと里親応募の条件が並ぶ。
もちろんゆるやかなところもあって、一応条件は出すけど、「とにかく猫が幸せに暮らせることが第一なので、条件から外れていてもひとまず相談してください」と書いてあったりもする場合もあるっちゃあるんですが、「この子はどうだろう」と思って見たページは、ほぼ厳しい条件のところばかりでした。
 
長くなってきたので一旦切ります。
 
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かわいいなあ。
 
繰り返し書きますが、厳しい条件を設定する愛護団体が存在することは、当然だと思っています。
私たちは審査にはねられる側の人間なので「厳しい」と書いてしまいますが、「あまり一般的ではない暮らし方をしている我々にとって厳しい条件」という意味合いであり、決して愛護活動をされている方々を非難する意図ではないことをご了解ください。何卒。
(しかし地元の愛護団体も、具体的には書けませんが本当に特殊すぎたので、一部表現が恨み言っぽくなっているのは許してくれ…)

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