ねこの話をするとしよう(1)

なんかいまさらの記事になりますけどね。

ねこと一緒に暮らしはじめました、とtwitterやブログで書いた時、前から知ってる方のなかには、「おまえ前から猫飼ってたんじゃねえのか」と思われた向きもあるかと思います。

また、数人から指摘されましたが「ケイティにそっくりではないか」ということも言われました。
あるいは「ケイティが好きすぎてとうとうケイティそっくりな猫を飼い始めたのかと…」ということもやはり複数指摘されました。

まあ、ケイティなんですよ。
ケイティっていうのは、近所に住んでる友達がずっと大事にしてるネコチャンなんですよ。

わたしは実は、ねこそこまで好きじゃないんですよ。
嘘だろと思われるかもしれませんが。
どっちかって言えば犬の方がダントツに好きです。
犬と猫とどっちが好き? って聞かれたら迷わず犬を選びます。悩む要素がないレベルで犬一択です。
ただ、生き物の中ではケイティが好きなんです。
生きている生き物(日本語…)の中ではケイティが世界で一番好きです。

エレキ=ミミ=サンディ(実家で飼ってた犬たち)>ぺもた(ハムスター)>ぱみこ(ハムスター)>とり(種族ではなく名前)>ケイティ>犬>鳥>猫 みたいな感じです。
※こざくらインコを飼っていたんですが、名前が『とり』でした。三羽いたんですが三羽とも『とり』でした。

エレキ以下とりまでは、すでにいわゆる虹の橋を渡った存在です。
ケイティはまだわたしと同じ次元で生きているねこ。

そのねこがですね。
去年の2月、手術をしました。

ねこの病気の話になるので、ねこ飼いさんなどでしんどい人は読まない方がいいかもしれん。
ただ、結果を先に言うとtwitterやこのブログでしょっちゅう書いているとおり、ケイティは現在とても元気です。
元気すぎて毎日毎日よく食べ…最近は肥満の傾向があり…心配なくらいです…。

とはいえわたしが、自分の犬が病気だった時とか、いなくなってしまったあとは、記事を見るのすらすごくしんどいタイプだったので、ワンクッション置くね。
なお、病気がこのように治りましたとか、おすすめの治療法とかが出てくる実りある記事ではなく、いつもどおりのつらつら思ったことを書き連ねる、いかにわたしがケイティを愛しているかというただの日記だと申し添えておきます。


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ワンクッション用・ちいさい頃のケイティ(撮影・式部)
ガラケー時代だ…。




2016年2月のある日、ケイティの飼い主である式部さんが、「何か、しこりみたいなものが出来てるんだけど…」とケイティのおなかを見せてくれました。
人間の親指の爪くらいの大きさの丸い塊がぷっくり出来てました。
ひと目で、ああ、これはよくないアレだ…と思ったので、即座に病院に行くべきだとアドバイスしました。
すでに夜だったので、翌日、かかりつけの動物病院に連れていきました。
心配だったので、わたしもついていきました。

でもまあ、動物にしこりみたいのができるのってよくあるもんね。脂肪の塊とかだよねきっと。
そう思っていたんですが、ケイティのお腹を見た先生の表情は優れませんでした。
「乳腺腫瘍ですね」
ああ、やっぱり、と思いました。
わたしは実家でずっと犬を飼っていて、犬にも多い病気だと知っていました。
女の子はできやすいので、腫瘍ができるまえに乳腺を切除する手術など自分の犬にしていました。
だから多分ケイティもそれだろうなと、うすうす思っていました。
悪性と良性があって、犬の場合は良性なことも多くて、取ってしまえばなんてことはないので、乳腺腫瘍ですと言われた時も、楽観していました。
楽観するようにしていました。

でも先生は、「猫の場合はほとんどが悪性です」と続けて言いました。
あー。
一瞬にして覚悟を決めました。
悪性ということは要するに癌です。
犬や猫などの小動物が癌になるということは、イコールもう助からないということ、という知識がありました。

そして癌の場合、大抵は数日から数週間、長くても数ヵ月しか持たないから、手術をしません。
と思っていたんですが、先生は、「なので、できれば手術をしたい」とさらに続けて言いました。
マジか。手術するのか。
でも、するなら早い方がいいのは明確です。
「動物を飼った経験のある渡海さんに聞きたい」と式部さんに意見を求められ、「手術をするべきだと思う」とわたしは応えました。

ケイティはもう15歳でもうおばあちゃんだけど、手術をするのか。大丈夫なのか。
といった不安も感じましたが、動物病院の先生を信じていたので、先生がしたいっていうんだからした方がいいんだろうなという判断もありました。

//実家を出てからは自分で犬猫と暮らしていなかったから知らなかったんですが、わたしの知識はずいぶん遅れていて、今は手術するんだってね!
//人間もだけど、動物の医学も日進月歩なんだなあ。

この先生は本当に動物が大好きで、自分の生活もなげうつ感じで勉強をして(何しろ自分の病院にいる時以外は、大学病院の動物ERにバイトに行っている)、新しい知識をどんどん取り入れる人です。
先生にお任せして、手術して病理検査をして、そしたら良性かもしれない。
希望を持って、手術に送り出しました。

病理検査の結果は悪性でした。
悪性の乳腺腫瘍の場合、発生から一年のうちに亡くなりますと、先生が資料を開きながら言いました。
手術をしてからではなく、しこりが目に見えてからでもなく、病気が始まってから一年ですと。
ケイティは多分、手術をした時点ですでに数ヵ月経っていますと。
なので、覚悟してくださいと、言外に。

さらに、手術後、ようやく傷が塞がりだした頃、もうひとつ気になるしこりができていると先生に言われました。
それも癌になる可能性があると。
ケイティはもう15歳だし、体力もないし、さすがにもう手術は無理なのだろうと思いました。
しかし先生はやっぱり、「すぐに手術しましょう」と言いました。
マジかよ、手術するのかよ。

悪性だったら、余命幾ばくもないのであれば、いっそ手術などせずに余生を過ごした方がケイティのためじゃないだろうかと少し悩みました。
いやわたしが飼い主じゃないんだからわたしが悩んでも仕方がなかったんだけど。
でも「手術できるっていうなら絶対手術した方がいいよな」と頭の中ではひっそり結論づけていた。
意訳すれば「勝ちに行きたい」ということを先生が言っていた。
医者が可能性があるっていってるんだから、賭をしない道理がない。

とは思いつつ、当然ながら決定権は式部さんにあるわけです。
先生とわたしは、「式部さんが決めることだから」と彼女の答えを待ちました。
多分ふたりとも「手術しろした方がいい絶対手術だ手術」という無言の圧迫をしていたと思います…。

そんな圧迫など関係なく(多分)、式部さんも熟考のすえ「手術する方を選ぶ」とはっきり答えたので、一度目の手術から二ヵ月経たないうちに、二度目の手術が決まりました。
式部さんも可能性があるなら勝ちに行くタイプの人でした。



すごく長くなるので続く。

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これもちいさいころのケイティ。クワッ。