渡海奈穂の近況報告の歌

小説家・渡海奈穂の買った本とか日常のどうでもいい感じの記録、たまに宣伝。

夏コミはおうちでお留守番なの

お留守番していたのは1日目の昨日ですが。
スペースいただいていたのに新刊もなく、本人も欠席という惨憺たるありさまでした。スペースを預かってくれたお友達にはありがとう…。
 
最近創作はJガーデンのみで、コミケとかコミックシティは二次創作の方で参加しています。
そして本が出ていない。イベントにも行けていない。こ、これはイベントに申し込む理由があるのだろうか…? と家で布団を被って呻いたりしています。

最近のイベントはとても華やかだなあ、と行くたび(行けた時は)思います。
ポスタースタンドはあたりまえ、豪華ノベルティに、たくさんのアンソロジー…。
とても憧れます。
わたしは同人世界に足を踏み入れたタイミングが微妙で、いわゆる同人バブルというのを目の当たりにしていません。
なので諸先輩方から伺う華やかな世界にものすごく憧れていて、装丁がえらいことになってたとか(オルゴールつきとか)差し入れがブランドものの服だとか車だとか(都市伝説だろうか?)を聞くたびにぞくぞくします。

同人誌即売会というものを実際に知る前に高河ゆんさんのこの本を借りて読んだんですが、

サイクランド―YUN‐KOUGA REVIEW CATALOGUE

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いやもうほんとものすごく憧れて、わたしもやがて都会に出たらディスコでの打ち上げから学校に通ったりするんだ…と思っていました。
田舎者なので高河ゆんさんがスペシャルな存在だと知らず、これが同人活動のスタンダードだと思い込んでいたのです。
なおこのご本本当に好きで、自分でも買おうと思ってオークションに手を出してみたら結構な高額だったのに詐欺にあったのも懐かしい記憶です。電子書籍化とかしてくれないかしら。

高河ゆん漫画家30周年記念本 30 ――までだと思っていた道は、まだ先に続いている(といいな)

高河ゆん漫画家30周年記念本 30 ――までだと思っていた道は、まだ先に続いている(といいな)

こちらのご本も勿論買って、対談のところではもうゾクゾクしました。楽しい! 華やか!

しかし自分をかえりみて、なんかちがう。わたしの活動はなんて地味なのだ…。
地味でも楽しいんですが。
わたしだって豪華ノベルティとか豪華装丁とかやってみたいんですが、なにぶん本文を書くのがいっぱいいっぱいで、たびたび自虐ネタにしている気がしますがpoetaの一冊目なんかタイトルもついてなくて白紙の表紙にマジックで一冊一冊「poeta」って書きながら売る始末だ…。
「なにか楽しげな華やかなことをしたい!」と思っても具体的な案は出ず、これならできるかもと思いついた時には印刷所から「納期的に無理」と断られ続けるという、

書いてて思うけど本当にすごく性根が表れているな。
夏休みの宿題は八月末に泣きながらまとめてやるタイプの子供でした。
美術学校時代の一日一枚デッサンは提出日に一ヵ月分まとめてやるタイプの学生でした…。

お友達の中にも、グッズを作ったり作品のプレゼンテーションがとても上手でセンスのある人がたくさんいて、「これを作りたい」「これをみんなに見てほしい、好きになってもらいたい」「自分がこれを好きなのを伝えたい」っていうのがものすごく伝わってきて、結局わたしが憧れてるのってその辺りのキラキラしてる人なんだろうなあ。

自分にも出来そうな(やってみたい)豆本とか、そのうちやってみたいんですけどね。
そのうちとか言ってるからおまえは駄目なんだ。

華やかな同人活動については、考えて見れば自分がそう活動したいっていうよりは、そういうふうに楽しそうにキラキラしてる人たちを見ていたいっていう気持ちの方が強いことに気付いたので、twitterなんかで今どんどんおしながき上がってくるのは見ていて楽しいですね。
自分の至らなさを思って死にたくなったりもしますが。

自分がやりたいこととできることって小説を書くことだけだから、今みたいに自分は本文だけ書いてれば満足っていうので全然いい気がするんだけど、だったらウェブで活動するだけでもいいわけで、それでもやっぱり同人活動が好きで、会場に行くたびに「何かやりたい!」って気持ちにはなるんだから、同人活動だからできることみたいなのをもうちょっと考えてやっていきたいなあ。

などということを病気の痛みに悶えながらコミケのお留守番中考えていたわけでした。
会場で、友人知人から結構体を心配されてしまったみたいで(そりゃそうだ。すみません、ありがとうございます)、とにかく最初に健康を取り戻しなさいよと自分でも思います。
体調悪いのもそうだけど、そのせいで仕事が押しまくっていて、同人活動にまで手を回す余裕がないという有様なので、本当にどこかで断ち切りたい。

秋庭には無事参加できますように!