渡海奈穂の近況報告の歌

小説家・渡海奈穂の買った本とか日常のどうでもいい感じの記録、たまに宣伝。

記憶はどこにしまわれているのか

まだWindowsのセットアップが終わってない(終わってない)

それはさておき、今日不意に学生時代の少し変わった名前の同級生のことを思い出して、何の気なしにその名前で検索してみたら、開業医になっていた。医大に勤めていたところまでは連絡取ってたよなー、と思いつつ、その医院のレビューがやたらべた褒めだったから、へー、と思ってよく読んでみたら、彼の弟が「私の兄ですが」と言って褒めていた。
兄がいかに昔から優しく、だから今も患者の信頼を得ているのだろうという、読んでいてほっこりするというよりカアアアアって赤くなるような評価だった。ああもう、お兄ちゃん大好きなんだね、っていう。
それで思い出したんだけど、そういえば同級生の弟は昔からすごく兄を慕っていたなあ。
歳がちょっと離れているからか、兄の方も弟を可愛がっていた。

ところでその同級生は実際本当にすごく優しくて、医者になったくらいだから頭もいいし、背が高くて格好良くて、非の打ち所のない人だった。
あんまりできすぎなのでわたしは当時結構苦手で、(前にもどっかで書いたかもしれないけど)体育祭のダンスで順番が回って来た時、つい「うへぇ」って顔に出してしまったんだけど、気付いた彼が「そんな嫌そうな顔しないで」って笑いながら手を差し出してきたんです。
わたしはも何かこの人には敵わないのだという敗北感と共にフォークダンスを踊った。

この辺は、まあ学生時代の割と印象に残った思い出としてパッと出てくる棚にしまってあったんだけど、そこからボロボロと彼に関する記憶が蘇ってきた。
学校では三人くらいモテる男子がいて、大抵の女子はその三人のうちの誰かが好きなんだけど、彼がD君として、もう一人Y君という賢くはないけど愛嬌のあるちょっと不良(不良…)みあいな子がいて、Y君がD君大好きだったなって。
確かD君は途中で転校してしまったんだけど、たまたまD君が学校に遊びに来た日が球技大会で、Y君がどうしてもD君と一緒にバスケをしたいと言い張り、でも先生はダメって言うからすごく不貞腐れて、D君とやれないなら試合出ないとか駄々を捏ねていたなとか。
当時あんまりY君にもD君にも興味がなくて(なぜならわたしはモテる三人のうちの別の子が好きだったので)(このブログ下手したら中学の時の同級生もたまに見てるって連絡来ることを今思い出したけど太古の昔の話だからどうでもいいやっていうよりわたしは隠していたつもりだったけど多分バレバレだったからどうでもいい…)二人に関するエピソードってほとんど覚えてなかった。

はずなのに、本当に、堰を切ったように、他にもどんどん思い出してきた。
D君の兄弟萌えとか。
D君Y君の関係性萌えとか。

わたしがBLに目覚めたのはD君と同じ学校に通っていたよりもっとずっと後で、男子同士の戯れに一切興味がないというか、当時流行っていた同性愛の漫画を友達に貸されてそれがどうしても肌に合わなくてどちらかというと苦手だったはずなのに、残っている記憶はそういう関連のエピソードばっかりということに感心している。

という話でした。ふるいにかけられて残る記憶ってやっぱりこういうのなんだなあ。
残ったというか掘り出されるというのか。

萌える萌えないにかかわらず、昔のしょうもない記憶がフッと蘇る瞬間、いつも「どこにしまってあったんだこんなどうでもいい記憶…」ってすごく不思議になる。
あとその記憶はどこまで定かなんだろうとか。どうせ自分の好みに合わせて細部は都合良く捏造してるんだろうなあ。


些細なこともだけど、嫌なこともポコッと記憶から抜ける方で(なぜ抜けてしまうのかという方の理屈はよくわかる)、今日そういう抜けていた記憶を思い出してしまって、手脚が冷え脂汗をダラダラ流すくらい動揺してしまったよ。ちょうどTwitter見てた人は何に関する話題か察してしまったと思いますが忘れてください…。
あれも、当時はかなりしんどくて心身共にやばかったけど、今日思い出すまで綺麗サッパリ忘れていて驚いた。
頭の中のしまっちゃうおじさんが優秀でよかったです。
でもあれ、本当にあのレベルで暴露本出すほどなんだってことに衝撃を受けたよ。後からどんどんひどいエピソードが増えるのかもしれんけど。知りたくないから知らないままでいいや。