近況報告の歌

小説家・渡海奈穂の買った本とか日常のどうでもいい感じの記録、たまに宣伝。

京都小旅行

インテのイベントに参加するついでに、京都にちょこっと立ち寄ることにしました。
一昨年くらいにやはり京都で行われるオンリーイベントに参加するついでに時間を取ってあれこれ回ろう、と思っていたのに、ものすごい豪雨に見舞われて何もできなかったので、その雪辱というか。
 
わたしはものすごい雨女で、「張り切れば張り切るほど天候が崩れる」という呪いを持って生まれたため、なるべく張り切らないようにしていました。というか大抵の旅行では張り切らないようにしている。
ついでに「こないだまでやってた店が潰れる女」でもあり「営業日なのにたまたま貸し切り日女」でもあり「とにかく普段では考えられないようなトラブルにわざわざ見舞われる女」でもあるので、心を無にして行きましたというどうでもいい情報。
 
今回の旅の目的は

でした。どれもなんていうか旅のメインとしてはパンチが足りないので、まあ二条城を見ようとか京都御所を散策しようとか神社を回って御朱印をいただこうとか、ガイドブックを見ながら考えていたわけ。
そんでまあTwitter見てた方は知ってると思いますがそのガイドブック忘れたんだけどね。
 
大体店も施設も閉まるの早いから、お昼過ぎには京都に到着しておくつもりだったのが、着いたらすでに夕方っていうあたりで何か怪しいなあと思ったんですが、挙句最寄り駅に着いて、徒歩三分のホテルに至るまでに道がわからず三〇分ぐらいうろうろした時点で積んだなと覚悟した。
…のですが、結果的に今回の旅行は(それなりにトラブルもあったけど)大勢を見れば勝ちだった! 勝ちだった!
ホテルに到着した時には二条城の入城時間が過ぎていて、神社を回るにも夕方過ぎにはあんまり行くところでもないので「明日にしよう、それより迷って疲れたからなんぞおいしいものを食べよう」ということになりました。
観光するには遅いけど、ごはんを食べるにはちょっと早いよねって時間にホテルを出て、まあ京都御所は入れるだけ入れるし行ってみようか…と思うが、ライトアップもされておらず、暗すぎて、断念。
代わりにホテルに行く途中で目に入った「播磨屋本店」ってお店のフリーカフェっていうのが気になったので、入ってみる。日本一おかき処、だそうで。わたしも友達もおかき大好きなので、ちょっと雰囲気的に入りづらいんですが、思い切って入ってみた。200円で10個試食ができて(この日は終わっちゃってたけど、こわれおかきなら100円で)、コーヒー紅茶飲み放題、っていうスペースでした。
結構広くて、勉強してる学生さんや、談笑している近所の主婦らしき集団や、パンフレットに見入ってる外国人観光客っぽいお兄さんなど、ほどよくカオスでおもしろかった。おかきはおいしかったです! さすがにごはん前であるし、二人でおかきを分け合って食べた。
いや嘘です、本当は一人10個ずつ買おうと思ったら、レジのお姉さんに「結構入ってるから二人で一個でいいよね」って言われて「いや、余裕でいけます」って本当のことが言えなかっただけです。
おかきを堪能した後に適当に歩いていると、菅原院天満宮神社があったのでお詣り。喪中なのでお正月の初詣には行かなかったんですが、四十九日はすでに過ぎているので、通常の(?)お詣りということで。
江東区に住んでいたので菅公と言えば亀戸天神なんですが、菅公をお祀りしてるところってすごいいっぱいあるんだな。産湯などを見て来ました。小さいけど風情のある神社でした。
天満神社を出てから、京都駅で仕方なく買った別のガイドブックに載ってたお店に、ちょっと遠いけどぶらぶら歩いてこうってことになったんですが、その途中にちょっとよさそうな甘味処をみつけてしまった…!
おかきを食べた上に、これからごはん食べるって言ってるのにどうしたものかと思いましたが、「あたたかい作りたてくず餅と抹茶」というメニューにひかれて入店。おいしかった!!
ほかほかでとろとろでぷるぷるでした。自分が住んでる辺りではお目にかかれないスイーツなので、また食べたかったらここに来るか自分で作るしかないのだなあ、と思ったら悲しくて、友達とふたりで「ああなくなってしまう、もうなくなってしまう…」と嘆きながら食す。
結構おっきくてお腹は満足したのですが、さらに歩いて目的の居酒屋さんに到着。
「kyoto style kitchen あんぐり」さん
http://www.anguri.com/shop/
こぢんまりとしていて雰囲気のいいところ、店員さんもかわいいしごはんもおいしいしよいお店でした! どれもこれもおいしくておいしそうだから写真撮ろうと思ったんだけど、食べる方に意識が傾いたので前菜でやめた。
なんかちょっと調子よかったから、珍しくお酒を頼んでみたりしました。蜂蜜入り梅酒のお湯割り。ちびちび飲みつつ、しこたま料理を頼んでは食べ、頼んでは食べ、満腹でホテルに戻る。
食べてばっかりだよ。
仕事の道具も遊ぶ道具も持ってきたので何かやろう…と思ってたのに、テレビをつけたら千と千尋の神隠し金曜ロードショーでやってたので、つい最後まで観てしまってから、就寝。
自分メモ:ニギハヤミコハクヌシ
最後のハクの手でいつも胸が詰まる宮崎駿は天才、変態だけど天才。
 

翌日は早起きして、若干しょんぼりめな朝食バイキングをいただいてから、出発。
今日こそ京都御所を観ようと思ったけど、あんまりゆっくりもしてられないので、蛤御門だけ観る。
右は門の一部。鋲が打たれている板を見ると異様に興奮する自分の性癖がいまいち理解できません。何萌えっていうのこれ。鋲萌え?
普通に全体図も撮ったけどどこにでもあるだろうからいいよね。はぁ鋲かわいいよ鋲ぺろぺろぺろぺろ。「ここに銃弾の痕があるよ」って言いながら指を入れられる穴にも、
まあいい。みんながそうやってぐりぐりするもんだからすっかり穴がつるつるになっちゃって!
 
誰しもそうだと思うんですが、歴史の本や物語でよく知っているものを目の当たりにして、それが実際にその時代そこにありその人が触れ見たものだ、と考えると気が遠くなるような言いしれぬ感覚を味わいます。
誰しもって書くとダルシムを思い出すな。どうでもいいんだけどそんな話は。
 

その後、またてくてくてくてく歩いて、晴明神社へ。
http://www.seimeijinja.jp/
すみません、オタクなので安倍晴明とか陰陽師が大好きですすみません。写真は御朱印帳。五芒星がかかかかかっこういいよね。何冊目ですか? とも聞かずに渡してくれたが(多分あらかじめ記してあって、日付はスタンプ)これが初めての御朱印帳の人はどうするんだろう?
予定では到着直後に晴明神社で御朱印帳を購入する予定だったため、手持ちの御朱印帳を持ってこなくて、天満宮も途中にあった神社もお詣りしたのに御朱印をいただけずに残念でした。まあお詣りできればいいんだけど。
何か知らんが最近御朱印「集め」が流行っていて、お詣りもせずにスタンプラリー的な気分で御朱印集める向きがあるらしく、ちょっとそういうのはいやだなあと思っていたんですが、天満宮辺りでは「近辺の神社でスタンプを色紙に圧して集めよう!」って本当にスタンプラリーをやっていたのでまあいいかと思い直した。何にせよ神社に人が集まるのはよいことです。と思います。
お寺にはあんまり興味ないんですが、神社は大好きです。
お土産やさんがあったので嬉々として入ったんですが、ど、どうも「五芒星つけて晴明神社ってシール貼っておけばいいや」的なグッズしかなくて、食指が動かなかったので、そそくさと退場。
神社のそばに「オリジナル陰陽師グッズ販売店」っていうのがあったので、また嬉々として入ってみたんですが、こ、これも…うーん、思ってたのと違った…何かもっとこう、いやそんなわたしが考えているような店が堂々と観光地にあるとも思えないのでいいのか。呪文入り付箋を買って出た。
 
神社を離れて、またひたすら歩き、二条城へ。
中を見て回るの楽しかったです。木彫りなどを見て「日本の職人とは」ということについて考える。教会の天井画とか描く人も大概だと思うけど、まあ世界中どこに言っても職人というものは!
「徳川さんは派手目が好きですよね」などと東照宮に思いを馳せて友達と語り合いつつ、途中の庵でお抹茶とお茶菓子をいただいたりして。あと休憩所のみたらし団子が異様においしかった…。食べてばっかりですみません。
「一時間もあれば回れます」ってガイドブックに書いてあったが、たっぷり二時間以上かけて散策して、お城を出る。
 
お城を出てすぐ、刀剣を売っているお店の前に置かれていた鍔に興奮して掴んで入店。
カ、カッコイー!
ついでに手裏剣もふたつほど購入。「人に向けて投げないでください」って書いてあったんだけど、人に向けて投げる以外に手裏剣をどう使えばいいのかわからない。
木か? 木かな?
お会計の途中に目についた大日本帝国陸海軍の本を買うが、Amazon楽天でも買えた模様…いいの…いいんだ…B5サイズで一キロ以上あるのをビニール袋に入れてこの日ずっと持ち歩いておりましたが悔やんでません。
眺めるのが楽しい御本でした。Amazonでミリオタっぽい人にひどい言われようですが普通にいい内容でした。あの時代のことを考えるといろいろムラムラするよね…。
そして店を出たあと、ショーケースに23万円くらいの鍔があって、すごく格好よかった。
わたしの鍔900円。
でも格好いい。
 
で、お店出たあとはまたガイドブックに載ってた湯葉料理屋さんへ。ランチコースがあったのでそれを頼みました。
京ゆば処/静家
http://www.dicube.co.jp/seike/
ゆばづくし膳で、最初の豆乳から、百合根やぎんなんを湯葉で包んで煮たもの、湯葉のおさしみ、バターで野菜やきのこと一緒に焼いた湯葉ステーキ、豆乳に湯葉を入れたしゃぶしゃぶ、残りににがりを入れてお豆腐自作、そのお豆腐をそのままいただいたり、ほかほか白いごはんにのっけて湯葉の佃煮と一緒にいただいたり(これ最高においしかった…)、〆は湯葉プリンと、ほんとに湯葉天国! しあわせ!

湯葉大好きだったのでものすごい多幸感に包まれていましたが、刀剣屋さんで買い物したせいでお財布にお金がなくて、クレカが使えなかったので友達を置いてコンビニのATMまで走りましたいい大人なのに!
走ってる間「身代わりの友を救うために走るのだ。王の奸佞邪知を打ち破るために走るのだ。」って頭に廻っていた。セリヌンティウスは無事だった。食い逃げメロス。
 
苦しいほど満腹のまま店を出て、電車もバスもあったけど、気分的に徒歩だったので歩く。「徒歩」って書いてあると「かち」って読んじゃう。
で、歩いて錦市場へ。途中道が怪しかったので郵便屋さんに聞いたら親切に教えてくれました。入口の数十メートル手前で聞いたので、きっと郵便屋さんはおかしかったであろう…。
一昨年は、雨でどうにもならんかったので、お友達の案内でこの錦市場をひたすらうろうろしていたのでした。アーケード街なので雨でも楽しめました。
ちょっと買い物してから、目的地のタキノへ。人様のブログなどで小さいよって聞いてたけど、思ってたとおりの小ささ! 京都のお酒屋さんでトラピストクッキーっていうのも不思議だけど、あれこれ種類もあって、シールとかもかわいくて、楽しいお買い物でした。
しかしわたしは甘い洋菓子が苦手なのであった。買うだけ買って全部お土産にしたのであった…(おまえは何なんだ一体と同行者に言われましたがわたしもそう思います)。でもあんまり甘くなくて素朴な味だったので、詰め合わせクッキーのうち2種類くらいはおいしいなと思って食べられたのでよかった。
トラピストクッキーを食べたい」わけではなく「トラピストクッキーを売っているお店に行って買い物がしたい」という目的でした。よくあることです。何ていうのほら「あのかわいいお洋服、わたしには似合わないけど、かわいい女子高生をたぶらかしてあれこれ買って上げたいわ」っていう。ん、ちょっと違うな。
違うんだよ…。
 
無事錦市場での目的を果たし、結構遅い時間になっていて、この日は大阪に移動しなくてはならなかったために最後の目的地となる京都ちどりやを目指す。
また歩きました。いつもなら大人らしくタクシー、せめて電車に乗るんですが、何かどうにも歩きたい気分だったので歩きました。
迷いました。
迷うっていうかさ!
地図がおかしかったと思うの、地図が…どうやっても辿り着けない。あるべきはず場所に地図がない。
狐に化かされたように同じ場所をぐるぐるして、もうだめだ、やっぱりわたしの旅行はこうなんだ、と諦めかけたころ、やっと店発見。思ったよりずっとずっと小さくて目立たないお店でした…。
京都ちどりや
http://www.kyotochidoriya.com/
下調べをしなかった自分が悪かったんですけど。通販でも買えるし、まあ時間なくて行けなかったら、ちょっと場所も外れてるしいいかなって思ってたんですけど。もう意地で辿り着きました。そんで化粧水やクリームを購入。
でもさ!
迷ってまで買った甲斐がありました、やだこの化粧水ちょっとおかしい…その日の夜に早速つけたんですが、つけた瞬間から何だか肌がさらさらなの…毛穴が小さくなるの…不思議なの…。
お肌につけるものなので合う合わないがあると思うし、すすめませんが、わたしは多分これを相当リピする予感です。
接客してくださったおじいさんもずっと化粧水使ってるんですけどね、って言っててすごい肌がぷるぷるだった。不思議! いっそ怖い! 何なんだこの化粧水。
わたし肌汚いのが相当コンプレックスなので、出会えて嬉しいです。美容雑誌の広告のようだが本当です。
 
とりあえずわたしの目的は全部果たし、疲れ果て、帰りはバスで。
適当に見当たったバス停に向かったら、犬の散歩中のおじさんがニコッって微笑みながら「そのバス京都に行かないよ」って教えてくれました。優しい…そしてわたしたちは相当非の打ち所のない観光客の態であったのだな。
京都駅で、ホテルから預けて運んでおいてもらった(このサービス超便利)荷物を受け取って、イノダコーヒでお茶して(ウインナコーヒーおいしかった、甘くて…)、快速で大阪へ。
いつもと違うホテルに泊まったんですが、目の前にコメダ珈琲店があった。行ってみたかったし行くつもりだったんですが、さすがに朝から夕方まで歩いたせいで疲れ果て、お風呂に入ったところでもはや靴を履く気力もなく。
次にまたあそこに泊まったら行ってみたいなあ。
という感じに小旅行というかちんの冒険は終了しました。
 
歩き回りはしましたが、結局次の日イベントに行ってから東京のおうちに帰宅するまで、天候にも恵まれ(途中雪降ったし寒かったけど、雪降ってる時は建物の中にいた)、目的も全部果たし、店も閉まっていたりせず、会う人みんな親切で優しくて、楽しかった…!
あまりに順調にことが進むので「絶対また新幹線が休止する」と覚悟していたんですが(過去何度止まったり遅れたりしたことか)、休止せなんだ。
ガイドブック忘れたのガックリだったけど、駅で適当に買った文庫サイズのやつが邪魔にならずに超使えたし。
いっぱい歩いたのも疲れたけどその分あれこれ見るところが増えてすごく楽しかったし、いい旅行でした! 最後には靴ぶっ壊れたけど!
ちょっと新年からさい先がいいな。今年はアクティブに過ごしたいなあ、と何となく思ったりしました。
しかし長い日記ですね。