渡海奈穂の近況報告の歌

小説家・渡海奈穂の買った本とか日常のどうでもいい感じの記録、たまに宣伝。

事の顛末

前回書きましたトラブルに関しては、元凶の人が詳しく書いておりますので気になる方はそちらをご覧ください。
まったくね! あと一時間弱で今年も終わる、あとは日記書いてサイトの改装仕上げて、日付が変わると共にメールや電話とネットであちこちご挨拶して、などと思っていたのにね! 大晦日、わたしと式部さんは真夜中…ちかのマンションの前で…連絡の付かぬ携帯を握りしめ…途方に暮れておりました…。
いやねこはさ、一週間くらい放っといたって死なないのは知ってるけどさ。
最終的にはドアか窓をぶち壊せば何てことはないってわかっていてもさ。
わたしは何て言うか突発的なできごとに弱いんです、心の造りがか弱いので、思ってもみなかったトラブルが発生するとすごく消耗してしまうんです、肝のサイズがお米粒くらいしかないので。
あれが家主が明日帰ってくるとか、すぐ連絡ついたとかならそんなに慌てなかったんですけども。「久しぶりにゆっくりしてくる」と言い置いて出かけていったちか、何度電話をかけてもメールをしても返事のないちか。わたしはトラブルに弱い上想像力だけがたくましいので、今このドアの向こうには泥棒が、わたしとしきぶんの声に気づいて中に入られないようチェーンを、騒いだねこに危害を…、いやあのねこは飼い主以外の人間をものすごく警戒するから大丈夫だろうけど、こんな大晦日に泥棒に入るなんてきっとよっぽどお金に困ってる精神的にも逼迫した人だろうから万が一相手が外に出てきたら、ああ式部さん階段に座り込んでるけど立ってないとすぐ逃げられないから立った方が、ああそんなことよりちかの部屋には冬コミで買いあさった段ボール一杯の◎◎本が…もし警察や大家さんがこの部屋に入ることになった場合あれらが明るみに…とか、あとちょっとここには書けない事情など、いろんなことが頭を巡って疲れた。本当に疲れた。わたしが疲れたところで何ひとつ状況の改善に役立たないとわかっていても疲れた。
 
この心の弱さはどうにかならんかと思いつつ、わたしは何というか、たとえば人が約束した時間に遅れてきたり、帰ってこなかったりするだけで、ものすごく嫌なことを想像してしまうのですね。事故とか事件とか、何十通りも想像して、その後のニュースのこととか、そのニュースを見た人の反応とか。よく考えてみれば、いや考えてみなくても勝手に想像されている人には失礼極まりないし縁起でもないとわかっているのだがどうにもならぬ。
そして自分が旅行にでかける時などは、その前に誰かと会えば「これが(その相手)が渡海と話した最後であった」とか「まさかこの餃子が最後の食事になるとは、この時の渡海は想像もしていなかったのだった」とか、変なナレーションが頭に流れる。
ちょっとした心の病なんじゃないかと不安になる時もありますが治らないものは仕方ないんだ…。
よく待ち合わせに遅れ、信じがたい長時間寝てメールの返事を返さず、一度出かけるとなかなか帰ってこない式部さんなど、わたしの脳内で何度
いや何でもないです、失礼だから言わないです…。
 
小さい頃は、自分を置いてでかけた家族がなかなか帰ってこないと、こうやってひとりで勝手に嫌なことを考えてひとりで勝手に泣いて、そして実際は楽しそうに帰って来たりするのを見て、ひとりで勝手にキレてふて腐れて部屋に閉じこもったりしていた。
やっぱり心の病気なんじゃないだろうか。
大人になったんだから治りゃいいのに。今回も、ちかやシャビすけやおがき家親戚一同はわたしの脳内で大変なことになっていました。雨樋を伝って登って窓をぶち割ろうとした式部さんも同様に。
無事でよかったです。
無事でよかったです。
とにかく疲れたんです。鍵屋さんが鍵開けてくれるまでずっと動揺しつづけてました。
もうちょっと落ち着きある脳になりたいです。
お騒がせしました。