渡海奈穂の近況報告の歌

小説家・渡海奈穂の買った本とか日常のどうでもいい感じの記録、たまに宣伝。

最近嫌な夢ばっかり見る

実家に帰ると、兄はしばらく別のところに暮らしていると両親に言われた。
 
わたしは今のわたしなんだけど、兄は大学生。
実家は、現実では取り壊されてもうないところ。
その家で大学生の兄とわたしが一緒に暮らしてたことはない(お互い早く家を出たので)。
 
実家は二階に二部屋あって、元わたしの部屋は物置になっているので使えないし、仕方ないので兄の部屋で寝るか…と思ったんだけど、その部屋があまりに怖くて、どうしても入れない。
慌てて一階の居間に行くと、両親の他に母方の両親、親戚(現実にはいない若いおじさん)がいて、「あの部屋には幽霊がいるから」という。
わたしが住んでいた頃にもいたやつで、姿は見えないけど『何となく嫌な感じ』があって、わたしはその部屋がずっと怖かった。
今の兄の部屋は、わたしが昔使っていた部屋。わたしがいた頃は家族は誰もその『嫌な感じ』に気づかなかったのに、わたしが実家を出た後に、それがはっきり幽霊だとわかるようになって、霊障に悩まされた兄は日増しに消耗して死にかけていたので、仕方なく大学の寮に引っ越したらしい。
兄の部屋は、もう家族や親戚の誰も足を踏み入れなくなっていた。
 
その説明を聞いている時に、猛烈に体が重たくなり、黒いもやに上から押さえつけられているような感覚。
床に這いつくばり、必死に見上げると、黒いもやは人の形・金色の目をしている。
昔みたいに幽霊に怯える自分ではない、今は祓い方も知ってる…と思って、黒いもやにむかって「わたしはおまえなんか怖くない、あっちへ行け!」みたいなことを怒鳴りつけると、どうにか黒いもやが去って行く。
 
でも退治できたわけではなく、まだ二階にいるのがわかったので、今晩はみんな揃って居間に寝よう…という話になり、布団を六組並べた。
わたしは霊から逃れるためにどうしても『○○神社のお守り』が必要だと思ったのに、どうしても人数分揃わない。お守りを握って眠れば安心なのに…と思って焦りながら家の中をウロウロしてまわるうち、トイレに行きたくなってくる。
一人で行くのが怖いから、おじさんについてきてもらおうかと思ったけど、男のおじさんにそんなことを頼むのも変だしなあ、と思って怖がりながらトイレを探す。
 
トイレは、なぜか家の中ではなく、駅の公衆便所のようなところになっている。いつの間にか家の中ではなく駅前にいる。
駅やそのトイレに向かう女性の姿を見て、まあとりあえず一人じゃないし大丈夫だろうと自分に言い聞かせる。
駅の周りはやけに薄暗く、トイレの周りには無数の放置自転車。
やっぱり怖い、トイレは我慢して家族のところに戻るべきじゃないだろうかと思いつつ、その入り口に足を踏み入れる。
と、ドアをすぐ入ったところに洗面台が置いてある。
洗面台の上には、なぜか大きな人形が座っている。
蛇口からはドボドボと水が流れ落ちている。
何で人形が、と思ってよく見ると、それは人形ではなく若い女で、長い蛇口がその腹を貫き、流れ出ているのは水ではなく大量の血液だった。
 
それを確かめた瞬間、「ガコン」という音と共に辺りの電気が全て消えて、真っ暗になった。
まずい、と思ってトイレから離れて駆け出す。走ると、なぜか小学校の校庭に入り込んだ。
明り一つない小学校の校庭には無数の人がうごめいている。わたしは身を隠すためにその人達に紛れた。
人たちはいくつかの流れを作るように、校庭の中を一定の法則性を持って一列に歩いていた。
そこに、さっきの若い女も紛れ込んだのがわかる。
見つかったら殺される。それもはっきりわかった。
見つからないうちに逃げよう、そう思いながらおそるおそる後ろを振り返ると、あの女と目があった。
「○○○○(わたしの本名)を殺せ!」
大きな声で女が叫ぶ。
もう駄目だ、と思ったところで目が覚めた。
 
 

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前の日に、その元実家にはどうも家族以外の若い男の人が住んでるんた気がするんだよねえ、とか話したばっかりで、夢に出てきた若いおじさんは
 
 
すみませんここまで書いて正体に思い当たって怖くなったのでかかない
長らく謎だったけどやっと解けた気がする よー