渡海奈穂の近況報告の歌

小説家・渡海奈穂の買った本とか日常のどうでもいい感じの記録、たまに宣伝。

寝たり起きたり

もういい加減肋骨折れんじゃねぇのこれ、という痛みにおののきつつ咳祭りです。「祭り」とつけておくと楽しそうでよい。
でも昨日よりやっぱりちょっとマシなので、このままじわじわよくなってくれないと週末大阪に行くから困ります。
大阪で、冬コミ新刊予定だった本を出すつもりだったんですが、祭りにうつつを抜かしていたせいで無理になってしまいました。
表紙は先に入稿してあるんですが、別にタイトルに「なんたらの番外編」とかも書いてないので、このまま何事もなかったかのように別の中身を入稿してもいいかなと思えてきました。何事もなかったふりでそれっぽいタイトルの本が出ていたら、「ああ、あれね」と気づかないふりをしていただけますとさいわいです。

ところで実家で寝ていた時、諸事情により客間→両親の寝室→自分が寝起きしていた部屋(現倉庫)と移動したんですが、最後に辿り着いた部屋で、懐かしいものをみつけた。
子供の頃、外祖父に買ってもらった人形です。「チャコ美」と名付けられたその人形は、二歳児と同じ大きさで(相当でかい)、かなり長い間一緒に寝ていた記憶があります。
それがある一時期から、急にチャコ美のことが怖くなって、「わたしはなぜこんな怖いものと一緒に寝ていたのだろう…」と呆然として、姿を見ないように、押し入れに押し込めていました。
しかし、押し入れなんかに押し込めていては、チャコ美さんが気を悪くして呪いをかけてくるんじゃないかと思って、たまに押し入れから引っ張り出しては、「ごめん、チャコ美さんのことは好きだけど、一緒にいられない事情があって…」などと、煮えきれないダメ男のような台詞でお茶を濁してきました。
そのチャコ美さんと、この間ひさびさに再会したわけです。夜中に、両親の寝室で咳が止まらなくなったため、よろよろと元自分の部屋に転がり込んでそのままうとうとしていたんですが、朝になり、明るくなった窓辺に照らし出されたのは懐かしいあの姿。

やっぱり今見てもちょっと何となく怖かった。前ほどではありませんが。
何かエピソードがまんまモクメみたいなんですが、そういう理由でもあの話がわたしはとても苦手だし、人形ものはすっかりダメになってしまいました。有閑倶楽部とかもう。
チャコ美さんは見るたび違う服を着ているので、たぶん母が姪の服などを着せているのであろう。可愛がられているのならよかった。倉庫にいたけど。