犬天国

ちょっと実家に来ています。そんな場合じゃないのだが。明後日には冬コミ原稿入稿しなければならないのだが。ひやひやしながらノート(紙)にガリガリ原稿書きつつ、隙を見て新しく買ったという母さんのパソコンを借りてネットにつなぐ始末。隙だらけ。
vistaIE7なんですが、サイトの表示も崩れておらずよかったです。
それにしても母さんのお気に入りには相変わらず「*- 渡海奈穂公式サイト-デンノウエレキング -*」が入っています。いいんだけど。いいんだ。
そしてうちの家族はトイレや風呂で本を読む習慣があるんですが、二階のトイレに行ったら「炎の蜃気楼(ミラージュ)〈6〉覇者の魔鏡 前編 (コバルト文庫)」がしおり挟んでおいてありました。読み返すの何度目だい母さん! 千秋かっこいいな! おまえも読み返すなよ。
おんなじ本をしつこく読み返すのは家系らしいです。
母さんの本棚に、わたしの本棚と同じ本が複数あるのもいつものことです。
父さんは自作の真空管アンプをみせびらかして「きれいな配線だろう!」つったり、居間でギターをかき鳴らしたりしていました。相変わらずです。
 
というふたりが旅行に行ったので、留守番に来ているのです。
先日、
「週末温泉に行くんだけど、奈穂ちゃん暇?」
と電話が来たので、
「このコミケ前の忙しい時期に何を言う、来月とかじゃだめなのか」
と即座に断ってみたんですが、よく聞いたら
「ミミ(犬)がいるから留守番に来てほしいんだけど…」
とのことでした。ああそうかい! 誘われたわけじゃなかったんかい!
「留守番なら別に、原稿してるからいいけど、仕事じゃなくて趣味の原稿だし…」
みたいなことをぼそぼそ答えたら、
「誘わなくてごめんね」
と謝られたので、何か…何か!
べっ、別に行きたかったわけじゃないんだからね、誘われなかったのが寂しいなんて思ってないんだからね!! と本当に思っていたんですが、電話を切ったあと、そばで一部始終を聞いていた式部さんが「ちん、かわいそう…」ってものっそい同情的な目をしていてなんか切なかった。
そういうわけで、今、ミミとふたりきりです。
 
何だろうな、自分のマンションでひとりでいる時はぜんぜん平気なのに、犬しかいない実家にいると、ちょっと心もとない気分になる。
冬の、石油ストーブに乗ったやかんがしゅんしゅん言ってる感じとか、においとか、あれだ、自分が小さい時、両親が共働きで、ひとりで留守番してた頃のこととか思い出すのかな。さみしいっていうのとはちょっと違って、何ていうんだろう、小さい頃に漠然と感じ続けていた不安とか、自分がそこにいることのいたたまれなさとか、思い出してぼんやりする感じ。
小さい頃は、毎日ずーっと不安だったなあ。
何かしょんぼりした気分でミミの散歩に行って、ふと、ああ散歩ひさしぶりだな、前にした時はエレキとサンディもいたな…と思ったら、余計、気分がしんなりしてしまった。
自分が世界にたったひとりきりだとか、誰も自分を必要としていないんだとか、思春期気分を満喫していた時代を思い出す。
そんで今も自分が結局本質的にあの頃となんら変わりはないのだなあ、と思うけど別に反省とかしてなくてガッカリする。
今日も侑斗はかわいかった。


相変わらず写真がきらいなうちのおひめさま。顔見せてくれない。

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