渡海奈穂の近況報告の歌

小説家・渡海奈穂の買った本とか日常のどうでもいい感じの記録、たまに宣伝。

父ちゃん情け無くって、涙がちょちょぎれらぁ

こないだ夜中、家で寝てたら、ベッドの下でかさこそ物音がした。結構でかい何かが動いているような気配。
まさかあいつか、黒いあいつか、それにしてはでけー感じだな、と思っておびえつつ電気をつけたら、ベッドの下から、
 
まるまる太った白い何かが
 
白い
 
ぺもた先生が
 
飛び出してきて驚きました。
今ぺもた先生のおうちはでかい衣装ケースなんですが、もちろん蓋は外してあって、中は新聞紙と干し草を敷いてある感じで、特に足場もなく、一体どうやって逃走したのかわからない。
とりあえずすばやく捕まえておうちに放り込み、そのまま寝たんですが、翌朝ふと気づくとまたおうちの中が空になっている。
まあ脱走したのは初めてじゃないし(過去にも一回)、たまに掃除のついでに自分の部屋に放ったりもしていたので、そのうちチョロチョロ走り出てくるだろう、
 
と思っていたら十時間以上行方不明で、
あちこち探し回り、ベッドの下から押し入れの中からほっくり返し、家具をずらし、あんまりうるさくしてるとおびえて出てこないかも、と思って床中に餌をまいてはいつくばって息をひそめて様子を窺い、しかし何の物音もしないのでどんどん不安になってくる。
自分がどう動いても小さくて可愛い先生を踏んじゅぶしちゃうんじゃないかと思うと恐ろしく、迂闊に身動きも取れず。
夜になってもやっぱり見つからないことにパニックになって、式部さんに「どこかで死んでたらどうしよう」とメールしたら、電話がかかってきて、「ハムは逃げて死ぬ生き物だから、覚悟しといた方がいいかもね」と真声で言うもんで、
 
そうだこの人も昔ハム飼ってて、逃げたハムが死んじゃったことあったんだよな、
 
「そんなことないよ!」と言って欲しかったのにだめ押しされた気分で(優しさ)、いよいよ死体を見つけたら正気でいられないかも、と思い式部さんにうちに来てくれと頼み、電話を切ってからふと冷蔵庫を動かしてみたら、
 
出てきた。
出てきたよ。
白い太ったネズミが出てきたよ。
 
もう一日本当生きた心地がしなかった。
しかも次の日の朝、やっぱりおうちの中がガサとも言わないので怖くなって、小屋を持ち上げたら普通に寝てた先生が「な、何?」みたいな顔で驚いてるから、わたしも慌てて小屋を下ろしてしまって、
 
ぺもた先生の上に、
 
ごめん…。
 
どうも新聞紙を足がかりに脱出した気がするので、当分金網で蓋をして逃がさないようにしたいと思います。
そしてここ数日、心配でろくに眠れない夜が続く。しょせん部屋の中なんだから、そうそう事故に遭うとも思えないんですが。
小さい生き物飼うのって怖いなー…。